中深見地区に位置し約百戸の船山集落のほぼ中央に位置している。参道ではなく車道入□に現代石仏彫刻で有名な長岡和慶師のお地蔵様、斜向かいに観音様、そして詳細は伏せるも個人の所有物のお地蔵様が一体。併せて三体の石仏があるのも珍しい。
この寺はもともと天台宗と言われているも詳細な記録が残されていない。長野県だが、隣の栄村常慶院を本寺とし永禄四年(1561)八月に曹洞宗に改宗された。他の寺院に比べ屋根が低い本堂、彫刻や飾りなども少ない質素な作り、材料の欅などはごく一部の床材で、基本となる赤松は小松原より運んだと伝えられる。堅く癖のある欅が建築に使われる以前の建築という事
で、基本骨格は四百年になろうかという古い設計故に全体的に質素であるとも言われる。
少々不思議なのは開山である岳翁天鷟和尚が約6㎞離れた四十五番「見玉」のお堂に隠居し示寂されたと伝えられ、お堂脇には今もその石碑が残る。見玉と深い繋がりがあると言われつつも詳細な記録がないのは残念だ。
霊場仏は本尊である宝冠釈迦如来。見て気付くのは煌びやかな脇侍にくらべ本尊は真っ黒である。これは周辺を金箔で施し、本尊はあえて黒くすることによって逆に目を引かせるのだと言う。現在の本堂と同時代に安置されたご本尊であるが、須弥壇が低いのも手伝ってお顔が良く見えるのも特徴の一つだ。
(曹洞宗青年僧侶による「妻有百三十三番 霊場紀行」より)
長野県(下水内郡)栄村箕作の常慶院九世 岳翁天鷟大和尚が永禄四年(1561)曹洞宗 船秀山大龍院を開く。
寶物に「満城流水香」と書せる火伏せの軸があり開山以来、現本堂を建立した当院三世笑外春哲大和尚の延宝時代より
未だ回録の災い無しとして今に至る。
2014年認定「苗場山麓ジオパーク」や長野県栄村にまたがる「秘境 秋山郷」の入口となる津南町中深見にある曹洞宗のお寺です。雪深い地ならではの四季折々豊かな自然と、名水百選「龍ヶ窪」や「津南ひまわり広場」または縄文時代より続く、歴史ある津南町にお越しの際はお立ち寄りくださいませ。
大龍妙蓮観世音菩薩
【石彫家 大仏師 長岡和慶作】
延命地蔵菩薩
【石彫家 大仏師 長岡和慶作】
永代供養塔(浄光観音) 合祀墓(安位搭)
:詳細はチラシをお問い合わせください
永代供養塔(久遠廟)
:詳細はチラシをお問い合わせください
椿山墓地
動物供養塔
:詳細はチラシをお問い合わせください
鐘楼堂
:除夜の鐘でみなさんに撞いていただきます
本尊
:宝冠釈迦如来
位牌堂
大龍院全景
JR津南駅より約4.1km
JR越後湯沢駅より約31km
南越後観光バス(津南営業所 ☎025-765-3647)
「見玉」行き/「和山温泉」行き
船山中央バス停より徒歩3分